OrijenとAcanaを選ぶ4つの理由

オリジンドッグフードとアカナドッグフード。
「名前は知っているな」という人も多いのではないでしょうか。
でも、「少し高いかも…」と、購入まで至ってない人も、やっぱり多いと思います。
私の犬舎でも、7頭の甲斐犬のお腹を満たすのにあまり高いフードは辛いなというのが本音でした。
ところが、原材料を見て、製造過程を知ると、「むしろ安くない?」と思ったのです。

理由1. 契約農家や牧場から届く新鮮な原材料

まずは原材料です。一般的なドッグフードは、「最初に肉類が来ていればいい方」。
安いものだと、原材料の先頭に書かれるのはとうもろこしや小麦ふすま。肉類よりも雑穀が多くなります。
肉の方が多いものがあったとしても、チキンミールや乾燥チキン。チキンミールは乾燥させて粉末状にしたもの。乾燥チキンも乾燥させたもの。栄養価は変わらないと言いますが、犬にとって大切な香りや食味は明らかに生の肉より劣ります。また、その鶏肉や魚がどのように育てられ、どの部分が加工されたかは分かりません。

オリジンとアカナは、原材料の先頭に「新鮮鶏肉」「新鮮七面鳥」「草を与えられて育った生ラム肉」「生の丸ごとニシン」など、加工される前のフレッシュな肉類が並びます。しかも、鶏肉やラム、魚は契約農家や牧場、水産業者から届くというのだから驚きです。

ペットも大切な家族である、という姿勢を貫いているチャンピオンペットフーズ社(オリジン・アカナの製造会社)のこだわりに感動しました。

理由2.専用キッチンとトレーサビリティ

次に、数々の賞を受賞した自社キッチンで、自社のフードだけをつくっていること。そして、トレーサビリティシステムを導入していることです。

レシピの開発やフードの安全管理から原材料の調達・製造まで、細部にわたり管理することができる自社キッチンで製造されたドッグフードは、安全面において信頼できます。また、トレーサビリティシステムにより、その原材料がどこでどのように育てられ、あるいは漁獲されていつどこを通って運ばれたのかもわかります。

人間界でも食への不安が高まる今、愛犬たちにも原材料までトレースできるドッグフードを選んであげられるのは大きなメリットです。

理由3.ホールプレイの考え方

オリジンとアカナは、肉食動物である犬や猫の生態に合わせた食事を再現した「バイオロジックフード」。新鮮な肉を主原材料とし、犬や猫にとって大切なたんぱく質を豊富に含み、逆に、彼らにとって消化しにくい炭水化物は30%以下に抑えています。

それだけではなく、内蔵や骨なども使う「ホールプレイ」を取り入れているのが大きな魅力です。狼も犬も、狩猟で得た獲物では内蔵を好んで食べますが、これは胃の内容物のトライプに彼らに必要な酵素がふんだんに含まれているからだと言われます。また、骨や軟骨からは丈夫な歯や骨に欠かせないカルシウムを、レバーからは鉄分を採っています。

アカナのグラスフェッドラムという商品に「生ラムトライプ」が入っているのを見たときは嬉しい驚きでした。また、使われる魚もほとんどが丸ごと使われているため、内蔵や骨の栄養素まで接種できます。手作り食でも難しい部分を、毎日あげ続けることが容易なドライフードで再現しているのは本当にすばらしいのひと言です。

理由4.コストパフォーマンスがいい

ここまで調べてみると、たとえばアカナシリーズの11.4kgが29700円というのは決して高くないと感じます。また、オリジンとアカナは栄養価が高いために、ほかのドッグフードより給餌量が少なく済むことがほとんどです。

たとえば、これまで犬舎でメインで使っていたフードは、10kgの犬に対する必要量が1日177gでした。対して、アカナパシフィカドッグは90g。およそ、1/2なのです。1kgあたりの価格でいえば確かにアカナの方が高くはなるのですが、持つ期間を考えると1日当たりの金額の差は30円程度でした。

比較するのはドッグフードによっても変わってしまうので、アカナだけでいうならば、11.4kgのパシフィカドッグを10kgの犬に与える場合、1日当たり235円です。1カ月なら7050円。

パシフィカドッグは特に量が少なくていいフードになるので、ほかのアカナのドッグフードならもう少し高くなったりもします。ですが、これだけの原材料と配合、安全管理がしっかりしたフードでこれなら決して高くはないと思います。

その他のこと

品質に関しては唸ることばかりでしたので、本当に多くの愛犬家に使って欲しいと思っています。そのため、ショップでは通常的に、希望小売価格よりも10%~20%引いた価格で提供しています。ぜひご利用ください。

あと、私は甲斐犬の犬舎もやっていますが、日本犬には毎日アカナ・オリジンを与えるのはちょっと重たいかも、とも思っています。これは、洋犬と比べて日本犬は腸が長く、雑食性が高いという理由によります。場合により、下痢をする子もいるかもしれません。

日本人と共に粗食文化が長かった彼らは、米や粟、ひえ、麦なども食べてきました。なので、犬舎ではですが、アカナ・オリジンと既存のフードを混ぜて与え、季節によってそのバランスを変えています。

いまのところ便も調子がよく、毛ぶきもよく、何より犬達が喜んで食べているのを見るとこちらもうれしくなります。

愛玩動物飼養管理士として、また、ブリーダーとしてアドバイスもさせていただきますので、購入の際に不明なことがあれば気兼ねなくご相談ください。